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自動車業界の仕事内容#6!EOP(量産終了)とサービスパーツの対応

EOP

自動車業界の仕事内容としてEOP時の対応とサービスパーツ(補給部品)の対応があります。

受注活動から始まり、量産がスタートして最終的にはEOPになります。

EOPやサービスパーツ(補給部品)について、どういった業務があるのか、用語を含めお伝えしたいと思います。

目次

自動車業界のEOPの意味とは?

EOPとはEnd Of Productionの頭文字です。

生産終了、つまり量産終了の事をさし、何が量産終了かと言いますと、車の量産が終了という事です。

車の量産期間とEOP

車は量産開始になると3~4年は量産され、EOPになる理由としては車両がモデルチェンジになったタイミングがほとんどです。

EOPになって車両がモデルチェンジになっても同じ部品を使う事もあります。

なのでEOPになったからと言って部品の生産が終わるわけではないので、部品メーカーからするとモデルチェンジ後の車両にも同じ部品が使われるのかが売り上げにもかかわる重要なポイントですよ。

EOPでの対応

EOPでの業務は在庫を残さないように数量調整を行うことです。

在庫が残ってしまうと死蔵在庫と言い、使わない製品を無駄に在庫しなければならないため在庫管理費用や、製品の代金がそれぞれ無駄になります。

そのため、EOPになるなら在庫を残さずに注文通りの数量で納品するか、残った製品を買い取りいただくかの対応をする必要があります。

EOPで部品も同時に打ち切りになる時には、事前にお客様から連絡がある場合がほとんどです。

死蔵在庫が残ってしまった場合・・・

基本的にはEOPの情報をもらえるのですが、内示がいきなり無くなることもあり、事前に連絡をもらえない場合もあります。

そういった場合は、死蔵在庫が発生してしまうので費用請求か買取の交渉を行います。

しっかりロジックを組み立ててこの在庫がなぜ残ってしまったのかをお客様が原因である旨をお伝えする事で買い取り頂く交渉をすることになります。

まじま

それで「うちのルールでは無理です・・・」とわかってもらえないこともあるので、苦労します・・・

サービスパーツとは?

EOPになったら終わりというわけではありません。

EOPになったら、サービスパーツとして部品は供給する必要があります。

サービスパーツとは、車が市場で走っている中で部品が壊れてしまったときに交換用の部品として取り扱われる部品です。

用語としては以下のような用語がありますが、ほぼ同じ意味です。

  • サービスパーツ
  • 補給部品
  • 補修部品
  • 補用品
  • パーツ
  • などなど・・・

自然に故障したり、事故で壊れたりと部品が壊れるケースは意外と多いです。

私も3年ほど同じ車に乗っているのですが、数回部品の交換をしてもらっています。

もし私の壊れた車がすでに量産終了している車種だとすると、サービスパーツの提供がないと走ることができないので恩恵を受けていますね。

サービスパーツの供給期間

サービスパーツの供給期間は基本的には永年です。

どういう事かと言いますと、対象の部品を使う車が世のなかに無くならない限りは供給する義務があるわけです。

仮にその部品が故障したら、その車に乗っているユーザーは車に乗り続けることができなくなるからです。

しかし例外があります。

  • 他部品で代用可能と判断される
  • 車両の今後1生で必要となるサービスパーツの数量を作り切る

このような対応が認められると、サービスパーツとして作り続ける必要がなくなります。

サービスパーツ(補給部品)の対応

量産中はよいのですが、EOP後も車は世の中に走っています。

もちろん部品も壊れることがありますが、車ごとに部品の形状が違うので、その車種に適合する製品をサービスパーツとする必要があります。

そこで、量産中と勝手が変わるのがサービスパーツはとても少量の生産になります。

例えばですが、量産中は1日1,000個作っていた製品が、サービスパーツになると1年で10個程度の必要数になります。

そうなると、いろいろと懸念点が出てきます。

  • 製造に手間がかかる
  • 在庫も保管期間があるため、作りだめにも限界がある
  • 製品単価が上がる

と、このようにサービスパーツは量産対応とは違った対応になるので勝手が変わります。

ですが、供給義務があるので対応しなければならないので、苦労します。

なので、先ほどお伝えしたようにサービスパーツの生産を終了するためにカーメーカーと交渉をすることになります。

まとめ

EOPやサービスパーツの事をお伝えいたしました。

量産終了になってもまだやらなければならない業務があることをわかってもらえたのかなと思います。

受注活動から始まり、EOPまで流れとして以下の記事でお伝えしていますので、合わせてご覧ください。

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