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マジ?メーカー営業はゆるいし楽なの?約10年経験した著者が本音で話すよ

この記事でわかること

メーカー営業がゆるくて楽なのか、メーカー営業歴10年の著者が本音でお伝えします。

なぜゆるくなるのか、業界的な仕組みとしてもゆるさの仕組みがありますので、合わせてお伝えします。

もちろんキツイところもありますので、過度な期待はNGです!

コウヘイ

メーカー営業ってゆるくて楽だって聞いたけど本当?

カズヤ

ゆるいならメーカー営業やってみたいな

メーカー営業ってゆるいと言うのは本当か、気になりますよね。

まじま

本当にゆるくて楽ならみんなやりたいって思うじゃないですか。

ですが、メーカー営業ってどんなイメージかわかりづらいですよね。ドラマやテレビでもあまり出てきませんし。

なので、自動車部品メーカーで営業を約10年やっている私が、メーカー営業がゆるくて楽というのは本当なのか、お伝えしたいと思います。

目次

メーカー営業がゆるい・楽と言われる理由と本音

メーカー

メーカー営業がゆるいとか楽と言われと半分本当で半分違います。

私自身もメーカー営業を続けていて、他の業界も経験したことがありますがやっぱりメーカー営業の居心地の良さは半端ないです。

ゆるいだったり楽だと言われる理由は業界的にルート営業が多いからですね。

何もしなくても売上が上がるので、他業界の新規開拓ばかりをされている方からするとびっくりすると思います。

まじま

私の元銀行マンの後輩も銀行からメーカーへ転職し「あの頃に比べたら、めちゃめちゃいいですね!」と言っていました。

とはいえ、キツイ部分もあります。

キツイところを乗り越えられれば、ゆるい、楽だと思えるいい環境に身を置くことができますので、メーカー営業を目指されるならおすすめしますよ。

では、次の章からゆるいと言われる理由をお伝えしていきますね。

ゆるい・楽な理由1:ノルマへのきつさが段違い

メーカー営業も営業なので売上に対してノルマというか目標値(ノルマ)はあります。

ですが、そのノルマに対してそこまできつく達成率を責めらることは少ないです。

いろんな理由がありますが、思いつくところではこのようなところです。

ノルマがゆるい理由
  • 受注後に売上となるのが1~2年後の業界がある
  • 売上はエンドユーザーの生産量に左右される
  • 目標値を売上より営業活動内容にする方が結果につながる
  • 受注が必ずしも営業1人の努力で得られるものではない
  • 1つの受注で数年売上が続く業界もある

と、このような理由が考えられます。

引き合いにだすのも違うかもしれませんが、保険の営業だと全然違いますよね。

例:保険の営業
  • 毎月一定のノルマがある
  • ノルマが達成できないと給料が上がらない(下がる)
  • ノルマが達成できないと管理職からフォローされる
  • 毎月新しいお客様をつかまえないと売上を達成できない

保険の営業だと毎月ノルマがあり、厳しい仕事ですが、達成すればそれなりに給料が上がる仕組みですね。

逆に保険の営業はノルマを達成しなかったら給料はさがるのがキツイところです。

そう思うとメーカー営業は特にそういった事が少ないかと思います。

例:自動車業界だと行動内容が目標

私もメーカー営業で、自動車業界にいますが売上に対するノルマは厳しくないですね。

なんせ、自動車業界は今やっている受注活動が売上になるのが2~3年後なので。

まじま

今の売上は自分の2~3年前の結果ですし、車の生産量が落ちたら努力とか関係なく売上落ちますので。

なので、目の前の仕事として売上を目標にするのはナンセンスなんですよね。

そういったことから受注活動の件数などが目標値として設定される事が多いですね。

それも受注できるか否かは営業マンの力でと言うよりかは、会社全体で受注活動をします。

そのため、営業一人の力で受注できたか否かが決まるものではないのです。

こう見ると、結果に対してそこまで厳しい目を向けられないのでゆるいかもしれませんね。

ゆるい・楽な理由2: 自社商品のみの取り扱い

メーカー営業は自社製品のみを取り扱う事です。

まじま

ゆるいというよりかはキツくならないという言い方ですかね。

自社のモノですと、担当する製品によっては1~2種類という事も十分あり得ます。

その分その製品に対してかなり深い知識が必要になってきたりはしますが。

商社と比べると、商社はいろんなメーカーの製品をお客様へ売り込むのでメーカーよりも覚える商品が多くなります。

でもお客様から求められる要求はメーカーと変わらないので、その分大変だと感じますね。

例:1分野10種類くらいの取り扱い量で営業しています

私のケースですが、1分野で約10種類ほどの製品を取り扱う営業をしています。

まじま

私の場合は自動車業界の1分野の営業をしているので、取り扱い製品がそこまで多くはないですね。

1つの分野だけを深堀して営業しているので、覚えることはそこまで多くはありません。

基本的な知識を覚えるだけなら数日で済むくらいです。

もちろん、製品が出来上がった背景やお客様によって聞かれる事や求められるSPECが違うので基礎知識だけでは商談は難しいです。

ですが、製品の事を伝えることくらいはできるので、他の業界と比べてそこまで複雑ではないと感じますよ。

ゆるい・楽な理由3: 製品サンプルを持って商談ができる

メーカー営業は受注活動をするときにお客様に自社製品を手に取ってもらう事ができます。

まじま

この製品サンプルを手にして商談できるのが楽なんですよ!

いちいち言葉で「このスペックが・・・」とか「ここの手触りが良くて・・・」とか言っても伝わりづらいのですが、商品を触ってもらったら一発で理解してもらえます。

逆に、形のない商品を扱う業界だと、お客様に買った後の姿をイメージしてもらうのに苦労します。

ですが、メーカー営業は自社製品のサンプルを持ってお客様に触ってもらったらOKなのでとても楽です。

ゆるい・楽な理由4: 受け身で受注がなんとかなることも

メーカー営業の受注活動は正直受け身で何とかなる事も多いです。

何故かというと、メーカー営業はルート営業がほとんどで、今取引のあるお客様から新しい案件が待っていても入ってくるからです。

例えばですが、モデルチェンジでこれまで納品していたので引き継ぎ採用してもらえたりとか。

正直このループに入れたら来たものをさばくだけでいいので本当に受け身でいいです。

新規開拓を言われる事ももちろんありますが、ルート営業中心の会社や業界に入れたら楽できますよ。

例:代理店(商社)向けの営業だと受け身でいいことも

代理店(商社)を相手にするメーカー営業だと、代理店が仕事を取ってきて既製品を販売することが仕事になります。

なので、受注活動を代理店がしてくれるのでメーカーの私たちは待っていたら仕事が来る状態になっています。

もちろん、受注活動することもありますが、代理店向けの営業は製品の納期管理が多いですね。

ゆるい・楽な理由5: 打ち合わせでの重要局面は他部署の専門家が登場

お客様と製品の打ち合わせをする時には大事な場面には他部門の方と一緒に出席する事が多いです。

その打ち合わせの場では、他部門の方が主役になり営業は座っててフォローしたらいいだけなので楽です。

まじま

補足やフォローを入れるくらいで、逆に営業が何もしゃべらない方がいいと感じる時もあります。

ずるいと思われるかもしれませんが、お客様は打ち合わせの場で専門家に根拠のある内容や、具体的な数字などの話がしたいのです。

例:設計打ち合わせだとメーカー営業は出る幕なし

例えば、製品設計の話だと寸法公差の考え方や、スペックの評価結果の報告書に書かれていない内容などまで質問が及びます。

そんな事、営業だけだと突然言われてもわかりません。

ですが、他部署の専門家がいたらその場で解決できるのです。

時間的にも、お客様としても重要な場面には営業ではなく詳しい専門家と話せた方が嬉しいので、メーカーの営業は楽ができます。

まじま

もちろん、基礎的な知識は営業でも答えられる様にするのは最低限必要ですよ。

ゆるい・楽な理由6: ルート営業だと新規開拓が少ない

ルート営業中心の会社や業界に入ると新規開拓が少ないです。

典型的なのは、週の曜日ごとに決まったお客様を訪問して溜まった案件の打ち合わせをして一週間が終わる、、、って感じです。

メーカーは量産して同じ物を大量に売ってなんぼの世界なので、1つの会社と深く長く付き合う文化なんですよ。

なので、同じお客様とずっと付き合える様に努力はします。

もちろん売上のさらなる拡大には新規開拓も当然必要なのですが、既存のお客様の中で新しい案件をいただくというのが主な仕事ですかね。

新規開拓が少ないので、これまでメーカー以外で新規開拓で疲れた方はびっくりすると思いますよ。

例:既存9割・新規1割

メーカー営業でも拡販のために新規開拓はもちろん必要です。

ですが、実際に私が働く会社では既存9割、新規1割くらいの仕事量です。

まじま

もちろん、既存の仕事がゆるいというわけではないのですが、新規は圧倒的に少ないです。

既存のお客様の仕事が忙しいというのもありますが、ガンガン新規に行くことは少ないです。

ですので、9割方これまでの仕事の延長線上になりますね。

見過ごしてはNG!メーカー営業でもキツイ場面はある

注意

ゆるくて楽だと思われがちのメーカー営業ですが、もちろんキツイ場面もあります。

メーカー営業でキツイ場面
  • 価格交渉
  • 受注活動
  • 量産開始までのフォロー
  • 不具合対応
  • 定時上がりできない時ももちろんある

など、営業本来の仕事の中でプレッシャーがかかることももちろんあります。

ゆるいところもあれば、もちろんキツイと感じる部分もあります。

まじま

舐め過ぎたら「思ったのと違う・・・」とギャップを感じますので注意してください。

業界によっては製品の価格が定価で決まっているところもあれば、自動車業界のように1つづつ理詰めで価格交渉されるところもあります。

正直、自動車業界の価格交渉は私が経験した営業の仕事の中で一番しんどいですね。

例:最近一番きつかったこと

私の中で最近一番きつかったことは、見積を合意し進めた案件に対して、お客様が自分たちの論理で勝手に誤解されて「ここはもっと安いはずだ」などとごねられた事です。

まじま

けっこうきつくてストレスマックスでした(笑)

メーカー営業は1つの案件が取れると数年で数千万円規模の売り上げが見込める仕事になります。

合意した見積で社内も設備投資をする場合もあるので、価格合意は非常に重要な局面なんです。

なので、見積も入念に考えて、お客様の購買部門と交渉して合意まで至るのでかなりの労力がかかります。

その価格に対して横やりが入り、お客様の中で誤解が生まれてごねられたので大変です。

まじま

説明し誤解を解くまでに数か月間に使う羽目になったのでとてもリソースが持って行かれました。

ゆるい時はいいですが、こんなこともありますので注意してくださいね。

まとめ:メーカー営業はゆるいところもあるけどキツイところもあるよ

メーカー営業は他の業界の方からすればゆるいし楽だと感じる事は多いと思います。

まじま

銀行員だった後輩が、メーカー営業になって「あのころに比べたら楽勝です(笑)」と言っていたので。

ただ、実際に仕事をするなかではストレスのかかるキツイ場面ももちろんあります。

ストレス無しで適当に仕事ができるわけではないので、話半分くらいで注意してみてください。

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