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自動車業界のTier1・Tier2・Tier3とは?ピラミッド構造だが、企業の優劣じゃないよ

Tier1
この記事で分かる事

自動車業界のTier1・Tier2の意味や役割、それぞれの良い点と厳しい点がわかります。

自動車業界はピラミッド構造ですが、業務上そうなっているだけで、企業の優劣ではありませんよ。

自動車業界のサプライヤーの事です

自動車業界でTier1(ティアワン)・Tier2(ティアツー)・Tier3(ティアスリー)と言えばどこでも通じる共通語です。

初めて聞く方はなじみが薄いかもしれませんが、ピラミッド構造を思い浮かべてもらえるとイメージがしやすいですよ。

自動車業界の仕事内容については、こちらの記事で詳しくお伝えしていますので、合わせてご覧ください。

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目次

自動車業界Tier1・Tier2・Tier3とは?

階層構造

自動車業界のTier1、Tier2・・・の意味をお伝えしていきます。

自動車業界のTier1・Tier2の意味

自動車業界のTier1やTier2の意味は、OEM(カーメーカー)との取引関係にあります。

  • Tier1:OEMと直接取引をしている会社・またはその部品
  • Tier2:Tier1と直接取引をしている会社・またはその部品
  • Tier3:Tier2と直接取引をしている会社・またはその部品

OEM(カーメーカー)を頂点にして、このような関係になります。

タカヒロ

図で表すとこの様になります。

Tier1,Tier2構造
Tier1・Tier2の関係

図で見ると完全なピラミッド構造です。

Tier1とTier2以下の特徴

Tier1とTier2以下のメーカーでは違いが出てきます。

単純にOEMとの関係性の距離で特徴がでるのですが、良い面と厳しい面がどうしてもでます。

良いところ厳しいところ
Tier1OEMと直接やり取りできる
開発情報を入手しやすい
OEMからの厳しい要求(設計・コスト)
Tier2Tier1メーカーと協力して受注活動ができる
OEMとの間に入ってくれる
車両の開発情報が手に入りづらい
新規品の参入に一歩遅れる

Tier1ビジネス、Tier2ビジネスのどちらが優位というものではありません。

例えば部品Aの調達先がOEMが直接調達するのか、Tier1メーカーが調達するのかで簡単に立ち位置が変わります。

ですが、Tier1になっている部品が1つもないとOEMとの距離が大きくなります。

タカヒロ

Tier1で無いとつらい部分は車両情報の入手やOEMへのアプローチのしやすさがどうしても難しいんです。

例えば自動運転にかかわる部分に新規参入しようと活動するなら、まずは自動運転の事を開発しているOEMへアプローチする必要があります。

OEMの設計部門や購買部門と関係性ができていると新しい部門を紹介していただくことも可能ではあります。

Tier1以下を下請けとは言わない?

よく「トヨタの下請けメーカーが~~~」などとニュースやネット記事で出ていますが、Tier1・Tier2と下請けとは少しニュアンスが違うように感じます。

[名](スル)ある人や会社などが引き受けた仕事の全部または一部を、さらに引き受けてすること。また、その人。下請負。又請(またう)け。「下請けに出す」「建築工事を下請けしている」

コトバンク

一般的な用語として下請けは、「業務委託」になるのかと感じます。

Tier1はOEMでは製造できないアプリケーションを開発して販売しています。

例えばモーターなどはOEMでは開発しておらず、各メーカーがOEMの要求SPEC・形状に合わせて提案・製造します。

この時点で「下請け」とはニュアンスが違うように感じますね。

タカヒロ

そのためか、どのメーカーも「サプライヤー」や「調達先」といった言い方をされますよ。

下請法

ニュアンスはTier1・Tier2と下請けで違いますが、法律上では下請代金支払遅延等防止法(いわゆる下請法)というものがあり、下請業者の定義が資本金でなされています。

8 この法律で「下請事業者」とは,次の各号のいずれかに該当する者をいう。

一 個人又は資本金の額若しくは出資の総額が3億円以下の法人たる事業者であつて,前項第1号に規定する親事業者から製造委託等を受けるもの

下請代金支払遅延等防止法

ここでは、資本金が3億円以下の会社が下請法の対象になります。

Tier1であっても下請法に該当するメーカーもありますし、Tier2でも下請法に引っかからないこともあります。

何が関係するかと言いますと、主にはコストダウンです。

コストダウンとはその言葉通り販売価格の値下げの事を言い、半年に一度、客先から売上の数%を値下げするように要請がきます。

例えば、月1億円の売り上げがある取引先から3%のコストダウンの要求に応じると、月300万円分の値下げになるように販売価格を値下げします。

下請法では無理な値引きや、時期をさかのぼっての値引きはできませんが下請法に該当しないメーカーには過去の売り上げ分からコストダウンができます。

タカヒロ

そのため、資本金の多い上場企業のTier1だと下請法関係なしにコストダウンの要求をされる恐れもあります。

少し話もそれましたが、下請けという言葉は自動車業界には適切ではないのかなと個人的には感じます。

なので、Tier1・Tier2メーカーの事を「下請け先」とは言わず、「サプライヤー」や「調達先」という用語をどこの会社も使っているのかもしれません。

自動車業界はピラミッド構造なの?

ピラミッド

自動車業界は先ほど見たようにピラミッド構造をイメージしやすいのですが、本当にそうなのかをお伝えします。

業務上はピラミッド構造

自動車業界は業務上、しっかりとピラミッド構造となっています。

先にお伝えした図のように、何かとOEMからの依頼が下へドンドン降りていきます。

Tier1,Tier2構造
  • 新規車種の部品見積(RFQ)
  • 定期改定(コストダウン)
  • 量産発注(内示・確定)
  • 調査依頼(環境負荷物質・サプライチェーン調査など)

見積依頼から量産後の内示情報・確定注文(かんばん)についてもOEMからの情報がベースになって展開されます。

仕事上ではピラミッド構造となっています。

Tier1・Tier2などは絡み合う事も

Tier1とTier2・3の関係性は部品によって逆転することもあります

なので、上下関係が逆転することもありますのでTier1以降は部品によってはピラミッド構造が変わります。

タカヒロ

例えば、お客様が調達先になることもあります。

他にも対応するOEMが変われば、Tier2からTier1になることもあります。

例えば、あるOEMに対して部品AではTier1ですが、部品BではTier2であり、両方の立場になることも十分あります。

このようなことがありますので、「うちはTier1メーカーです」とラベリングすることはなかなかできないです。

なかなか複雑ですが、扱う部品がどの位置づけかでビジネスの方法が変わりますので気に留めていただければと思います。

Tier1・Tier2で企業の優劣は計れない

勘違いしそうですが、ピラミッド構造の上側、つまりTier1でいる会社の方が優秀なのかと言うとそうでもありません。

タカヒロ

Tier2でも上場企業で優秀な会社はたくさんありますし、Tier1でもずさんな会社もあります。

何が言いたいかと言いますと、Tier1だから、Tier2だからと言って企業の優劣は計れないという事です。

業務上、階層構造になっていますが企業の優劣ではないのです。

例えばTier3やTier4にいる材料メーカーは市場に多大な影響力を持つメーカーでもあります。

川上・川中・川下とも言いますがどのメーカーも社会に貢献している限りは無くてはならないメーカーです。

誤解の無いようにお伝えしたいと思い、この章でお伝えさせていただきました。

まとめ

自動車業界のTier1・Tier2などの用語や構造についてお伝えしました。

基本的にはピラミッド構造ですが、上下関係がサプライヤーの中で逆転することも多々あります。

お客様が調達先であることはざらにあるのが、この業界の興味深い部分ですね。

このほかにも、自動車業界の事について以下の記事で仕事内容などを詳しくお伝えしていますので合わせてご覧ください。

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