メーカー営業のどういうところが楽しいか、自動車部品メーカーで営業を約10年経験している著者がお伝えします。
楽しく感じるまでどれだけの期間かかるか、楽しく感じるコツはあるのかなども合わせてお伝えします。
メーカー営業って楽しいのでしょうか?
どんなところに楽しさを感じるのかな?
違う業界でのご経験しかなかったり、メーカーでも営業をしていないとメーカー営業って楽しいのかどうかよくわかりませんよね。
メーカーって下町ロケットの様にみんなでいいものを作って「ワー!!」みたいなイメージがあるかもしれません。
ドラマは少し誇張されているので、あたってもいますし、少し違う部分もあります。
メーカー営業が楽しいと感じるポイントを、実際に自動車部品メーカーで10年働く私が経験をもとにお伝えしたいと思います。
メーカー営業が楽しいと感じるポイント5選
まずメーカー営業が楽しいと感じる理由をお伝えしますね。
私も仕事をしていて楽しいと感じるポイントなのでメーカー営業になられたら共感いただけると思いますよ。
- 自分の仕事が形になって世に出る
- 技術革新の渦中に関われる
- 自社製品に愛着が湧く
- チームで協力する
- 専門的な知識がつく
自分の仕事が形になって世に出る
メーカー営業の楽しい・やりがいと感じられるのは自分が手がけた商品が世の中に出回る事です。
- 自社製品が採用された自動車を道路で見かける
- コンビニで自社で開発した商品を見かける
- お客様の工場に自社製品が導入される
などなど、実際に経験すると何とも言えない気持ちになります。
家族や知人に仕事を紹介するときにも「あの車に俺の会社の製品が採用されているんやで」と自慢する事もできます。
自分の仕事を説明するときに自慢げに結構言いますね(笑)
聞いてくれる人もイメージわきやすいですし、自分も誇らしい気持ちになります。
技術革新の渦中に関われる
楽しいと思える中には、まだ世の中に出ていない最新の技術に触れられる事が上げられます。
世の中に出ていない機密情報を知れると、「これ知っていいんだ」という何とも言えない気持ちになりますね。
ほかにも、
「自動運転にこういう考えを取り入れようとしている」
とか、
「将来のEVはこうなる見込み」
だとか、雑誌や新聞よりも詳しい生情報を得ることができます。
時代の最先端を生きている感じがしてワクワクする瞬間ですよ。
自社製品に愛着が湧く
メーカー営業を続けていると自社製品に触れ続けるので、愛着がわいてきます。
愛着がわくと、自社製品をもっと拡販したいと思えるようになるのでモチベーションもわいてきます。
私は1個数十円の商品の営業ですが、それが日本のシェア№1なのでとても愛着があります!
どんどんいい循環に入るので、愛着がわくことはメーカー営業が楽しいと感じるいいきっかけになりますよ。
チームで協力する
メーカー営業はチームで協力する仕事が多いので、人と協力してする仕事が好きな人には楽しいですよ。
メーカー営業は1人で対応することは少なく、他部門の方と協力して受注活動や問い合わせに対応します。
技術部、製造部などと協力してお客様のニーズに合わせた設計・製造を行ないますので、連携は不可欠です。
社内の人間だけでなく、お客様とも協力して案件をすすめますよ
連携が上手くいった時や、上手くコミュニケーションがとれると楽しい気持ちになれますよ。
専門的な知識がつく
メーカー営業を続けていると、業界や製品に対しての専門知識がつきます。
ニッチな製品を扱う営業になると、「その製品について日本で一番詳しいのは自分だ」と胸を張って言えるようになれたりもします。
私も扱っている商品では社内はもちろん業界で一番知っている営業だと自負しています!
さらに業界の知識もついてきますと、その業界の仕組みやトレンドもわかるようになってくるのでどんどん楽しくなってきます。
特定分野の専門家になり、業界の動きを察知できるようになるとメーカー営業としては楽しさがどんどんでてきますね。
メーカー営業が楽しいと思えるまでの期間
メーカー営業になってすぐに楽しいと思えるわけではありません。
厳しい話ですが、時間は当然必要です。
- 担当する製品の知識
- 担当する業界の知識
- 社内・お客様との人間関係の構築
これらができてきてようやく楽しさを感じられます。
早い人で半年くらいでしょうかね。
仕事ができる方でも、知識や人間関係はすぐには得られませんのでいきなり楽しさを感じられるとは言えないと感じます。
そのため、入社後は少し我慢の期間が続くと思ってもらえるとギャップを減らせられますよ。
早い人で約半年くらいから楽しいと感じてきます!
メーカー営業が楽しいと感じるためのコツ
それでも早く楽しさを感じたいですよね。
ですので、どうしたら早くメーカー営業が楽しいと感じられるか、日々のコツをお伝えしたいと思います。
- 毎日が勉強
- お客様だけでなく工場とも人間関係を良くする
- きつい仕事もいずれ終わると考える
毎日が勉強
毎日が勉強という事を心がけてください。
自分の知らない知識・経験が本当にたくさんあり、私もメーカー営業を10年やってきましたがわからない事だらけです。
- お客様の新規開発品
- 市場の新技術
- 市場のトレンド
- 自社内の製造工程やノウハウ
などなど、日々変化するような情報や、見えづらいものをキャッチして自分のモノにすることが大事です。
そのため、日々わからない事に対して、勉強する姿勢を持つことが大事ですね。
得た知識はいつかそれらの関係性がわかるようになりますので、無駄にはなりません。
お客様だけでなく工場とも人間関係を良くする
メーカー営業は一人では完結しません。
お客様との人間関係を構築することももちろん重要ですが、社内の人間関係も大事です。
想像してもらいたいのですが、お客様から技術的な質問を受けて答えられない質問だった時には一度持ち帰り、技術部などに問い合わせます。
そこで、技術部の担当者と仲良くなっていれば問い合わせる時の気持ちもかなり楽に聞くことができます。
「これお願いしたいんですけど」→「いいですよ!」というやりとりがスムーズだといいんですよ
これが関係性が悪いと「こんな事聞いていいのかな?」「嫌がられないかな?」など余計なストレスがかかりますので、ちょっとしんどいです。
なのでお客様と仲良くなることはもちろんですが、工場の自分が関係する部門の人とはいい関係を築けるように心がけましょう。
きつい仕事もいずれ終わると考える
メーカー営業になって、仕事を続けているといいこともあればキツイと感じる事も当然あります。
私も10年やっていたらキツかったことは山ほどあります
ですが、それもいずれかは必ず終わります。
- お客様からの値下げ交渉
- 不具合の対応
- 供給リスクへの対応
- などなど・・・
といった具合で、誰もが直面するつらいことはたくさんあります。
楽しいこともあればツラい仕事ももちろんありますから
ですが、例えキツイ事があったとしてもいずれは終わります。
ですので、メーカー営業になってつらい・キツイ事があったとしてもそれを耐え抜けばまた楽しいと感じる場面がやってきますよ。
ちなみに、キツイ案件をやり抜けば自分の自信にもなりますしストレス耐性が上がります。
なので、社会人としてのやり抜く力が付くので、キツイ案件がきたらチャンスだと思えるといいですね。
まとめ
メーカー営業の楽しいと感じる部分とメーカー営業が楽しくなるにはどうしたらいいかという点についてお伝えしました。
まとめますとこのようになります。
楽しいと感じるポイント
- 自分の仕事が形になって世に出る
- 技術革新の渦中に関われる
- 自社製品に愛着が湧く
- チームで協力する
- 専門的な知識がつく
楽しいと感じるコツ
- 毎日が勉強
- お客様だけでなく工場とも人間関係を良くする
- きついこともいずれ終わると思う
私も経験していますが、メーカー営業は楽しい面が多いです。
ぜひ目指して、楽しさを感じられる様になられることを願っています!