自動車業界に転職する際、活かせる資格があるといいですよね?
ですが、絶対に必要な資格と別にあれば選考に有利になるかもしれないという資格があります。
早く戦力になってほしいので、どちらかと言うと経験面も選考では重要視されますね。
実際のところ、自動車業界に勤めている僕がどのような資格は役に立ち、必要であるのかをお伝えしたいと思います。
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自動車業界の転職では資格ではなく経験が重要
正直なところ、自動車メーカーや部品メーカーに転職される時に必須にされる資格は多くは有りません。
必須とされるのは、後にお伝えする普通自動車免許くらいです。
あとは「あれば良い」くらいで選考で少し有利になるくらいなので、あえてとる必要も無いかもしれませんね。
どちらかと言うと、転職時に見られるのは経験です。
実績ではなく経験で、これまでの仕事でどのような事をされていて、カーメーカー・部品メーカーで働く事に親和性があるのかを見られますよ。
自動車メーカー・部品メーカーに転職する時に必要な資格
ここでは、営業職・技術職問わず全般的に必要とされる資格をお伝えします。
職業別に必要な資格は次の章でお伝えしますね。
必須な資格:普通自動車免許
普通自動車免許は必須と思ってください。
自動車業界に勤めるから、車の免許くらいという考え方もありますし、仕事で自動車を使う事も多々あります。
営業はお客様のところに向かうために使いますが、工場勤務や技術関係の方でもサプライヤーの会社へ訪問する際に社有車移動で行くことも多々あります。
その際に「僕車運転できないんです・・・」となるとかなり業務に支障が出ます。
これまで自動車業界で働いていて自動車免許を持っていない人を見たことがないですし、基本的にある前提で話をされますので普通自動車は必須だと思ってください。
あれは望ましい資格
TOEIC
TOEICで高得点を取っているなら選考で有利に働く可能性があります。
自動車業界はグローバル化が進んでいて、これからもどんどんグローバル化が進んできます。
仕事でも、海外支社からの問い合わせが英語で届いたりしますので英語は必須です。
僕も英語が得意ではありませんが、グーグル翻訳を使いながら意味を理解して業務を進めています。
なので、英語が苦手で無い事をアピールする事は海外との仕事もこなしてくれそうな印象を持ちますので、TOEICの資格を持っているならアピールするといいですよ。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
自動車業界はマイクロソフトのオフィスソフトをとてもよく使用します。
特にエクセル・パワーポイントは多用しますので、使いこなせるとかなりポイントが高いです。
僕も独学でエクセルはかなり使いこんでまして、営業内では1番使えると自負しています!
VLOOKUP・SUMIFS・ROUNDなどの基本的な関数はもちろん、関数を組み合わせて表を作成したりとかなりエクセルは使用します。
オフィスソフトの仕事が多いので、そういった作業が得意であることをアピールするにはMOSという資格があると客観的に「オフィスソフトを使えるんだ!」とわかりますから有利です。
僕も今後取得しようと思っています。
職種別に必要な資格や経験
職種別に必要な資格や経験は少し違います。
営業に必要な資格・経験
資格:なし
営業は特別必要な資格は有りません。
先ほどお伝えした普通自動車免許があれば十分です。
経験:有形商材の営業経験
自動車メーカー・部品メーカーの営業として必要な経験とされるのは有形商材の営業経験や法人営業の経験です。
有形商材とは、文字通り形のあるものを営業した経験の事で、メーカー・商社など営業経験ですね。
対義語が無形商材で、サービスや金融などをさし銀行・保険・人材・広告業界などが該当しますね。
では、無形商材を経験している人が自動車業界に入れないかというとそういうわけでは有りません。
採用する側がイメージできるように、自動車業界の営業の仕事の中で、これまで経験した仕事内容と似た部分を説明して、こういう場面で役立てることができるとPRすると良いですよ。
自動車業界の営業の仕事内容についてはこちらの記事で詳しくお伝えしているのでご覧ください。
技術・エンジニアに必要な資格・経験
資格・経験はCADの資格やCADを用いた設計業務の経験が必要とされます。
図面を書くにも3DCADを用いて設計するため、CADでの業務経験が無いとなかなか厳しいです。
ですが、CADの業務経験がないから諦める必要は無く、経験が無ければ資格を取りCADを使えることをアピールすることも重要です。
設計の仕事に関してはこちらの記事をご覧ください。
生産技術に必要な資格
生産技術も3DCADを用いた設計業務の経験は必要です。
新たに工程を作るためにも機械や治具類の図面を作成する必要があるからです。
ですので、生産技術でも設計経験が必要とされる事があります。
経験がない方は技術職と同じくなのですが、CADの資格を取るなどしてCADが使える様に勉強されることをおすすめします。
自動車業界に入る前に勉強したほうが良い事
資格や経験とは別に、入社してから覚える事になるのでこれからお伝えすることは先に勉強しておくと役に立ちますよ。
選考でも、意欲を伝えるためにも勉強しておくと話に深みが出せるはずです。
自動車の仕組み
自動車メーカーも、部品メーカーも自分が担当する部品がどのように使われていて、どのような仕組みで自動車が動くことに関わっているのかを把握しておく必要があります。
把握しなくても仕事はできるんじゃ?と僕も最初は思っていましたが、想像以上に自動車の知識が無いと仕事を進める上での理解度が変わります。
1冊は手元にあると役立ちますので気に入った本を購入されてみてください。
IATF16949関係
IATF16949とは、「自動車産業に特化した品質マネジメントシステムに関する国際規格」の事をさし、このIATF16949をもとにして運営されています。(参照:日本品質保証機構)
そのため、IATF16949について知ることができる本を1冊購入して読まれても良いかと思います。
品質マネジメント関係で、不具合を無くすための企業運営的な内容ですが、どの部署でも関係するためIATF16949がどのようなものかを把握することは重要ですよ。
結構難しいので、本気で自動車業界を考えているなら買って読むと良いですよ。
かんばん方式
かんばん方式は自動車業界の発注~納品の仕組みです。
どの会社もほとんど同じような方式なので、把握するためにも読んでおかれることをおすすめします。
原価計算
自動車業界のコスト意識は本当にすごく、どの部署もコスト意識を持っています。
部品価格も小数点下2桁まで計算して出しますし、少しでもコストを下げるための努力をどの部署も行ないます。
営業・設計・生産技術など、どの部署もコスト意識は必要なので、原価計算については把握しておいて損は有りません。
営業も原価を元に販売価格を決めますし、設計も原価を安くするための製品形状を設計し、生産技術はサイクルタイムを短くして工数が短くできる工程を作るために努力をします。
このように、コスト意識は避けては通れませんので、原価に対しての知識は付けておきましょう。
まとめ
自動車業界、自動車メーカー・部品メーカーに転職する際に必要になる資格についてお伝えしました。
結論的には、普通自動車免許は必須、設計・生産技術などの部署はCADを用いた設計業務の経験が必須になります。
必須となっている部分については、今経験がないからと言ってあきらめず、CADの勉強をしたり資格試験を受けたりと努力をして意欲を伝えることでプラスになりますよ。
入社後に勉強することも面接までに事前に勉強しておくと入社後にどのような仕事をするのかがイメージしやすくなりますので、面接対策や企業研究にも役立てるためおすすめです。
自動車業界に入って活躍するためにも、がんばってください!