ベンチャー企業へ転職して苦労はあるかもしれないけど自分のスキルアップにつなげたい!
そう思うかも知れませんが、一方でベンチャー企業ってリスクあるんじゃないかと心配ではありませんか?
特に、大企業などから転職する方はいろいろとギャップを感じて「こんなはずでは」と後悔することも・・・
僕自身、ベンチャー企業で少し働いた経験もあり、思いっきりギャップを感じたので、僕の経験を踏まえてベンチャー企業へ転職するときのリスクをお伝えします。
ベンチャー企業へ転職するリスク8選
ベンチャー企業へ転職するリスクとしてはこのようなリスクが考えられます。
- 仕事環境が整っていない
- ルールや制度がしっかりしていない
- 給料が想像と異なる(低い)
- ハード
- 事業が上手くいかないリスク
- 業務の幅が決まっていないリスク
- プレッシャー
- 教育制度があいまい
仕事環境が整っていない
ベンチャーってスタイリッシュなオフィスで最新機器がそろっているようなイメージがある方もいるかもしれませんが、全然仕事環境が整っていない場合もあります。
具体的に言いますと、オフィスソフトが使えなかったりデスクがぼろかったり、事務所の設備が古かったりなどというケースもあります。
何故かを少し考えて欲しいのですが、ベンチャー企業で特にまだ軌道に乗り切れていない会社の場合、資金を必要以上に使う事ができないですよね?
使える金額が多くないのに必要以上のものを買おうと思いますか?
売上が増えてきて、それに伴って環境を徐々に良くしていき無駄なお金を使わないように考えると思いますので、仕事環境部分はスタイリッシュなものが揃っているわけではない事を前提に考えておかれるとよいですよ。
面接に行かれた際に、設備類は見ることができるので軽く一望していけばだいたいの雰囲気を掴めるかもしれませんね。
【実例】ベンチャー企業の労働環境!いい設備より仕事内容や給料の方が大事
ルールや制度がしっかりしていない
まだ立ち上げたばかりの会社だと、人事制度などのルールや制度がしっかりしていないかもしれません。
労働条件は法律で決まっているのですが(これも微妙だけれども)、その他大企業で決まっているような昇給制度やボーナスの仕組みなどは全然整備されていない場合が多いです。
会社によっては社長の考え一つで給料やボーナス多くも少なくもなることもあります・・・
給料が想像と異なる(低い)
ベンチャー企業のイメージでは、リスクはあるが企業が成長していけば給料がグンと上がるのではないか?と思いませんか?
リスクを考える上では、事業が上手くいかないベンチャー企業もありますので、給料が思った以上に上がって行かないケースが考えられます。
入社時の給料は求人票と変わりませんが、そこからずっと同じ給料で数年変わらないというケースも十分にあります。
転職前に昇給はどのように上がっていくのかを確認することを強くおすすめします。
給料は生活にもろに影響するので、ここが想定と大きくハズレてしまうと大きく人生が変わることにもなりますので。
仕事がハード
これは想像にたやすいかもしれませんが、仕事がハードなケースが多いです。
例えばですが、定時で帰れる事がない・・・とかですね。
何分、根幹の事業が上手くいくケースを確立させるまでは、決まった仕事があるわけでもなく、逆に何としても売上を伸ばしていく必要があるためです。
いつまでハードなのかを想像するとよいですが、いつまでだと思いますか?
つまり、人員が雇えるまで安定的に売上が出るくらいまでは人を増やせられないので、事業が上手くいくまではハードワークが続く事を覚悟しておくと良いですね。
企業によって異なるとは思いますので、面接や転職エージェントを利用してエージェント経由で1日の残業時間の平均等を聞いてみると良いですね。
ベンチャー企業に転職したけど超後悔して2週間で辞めた話!その後無事に再就職できました
事業が上手くいかないリスク
ベンチャー企業の事業が上手くいかず、事業内容が変わってしまったり、最悪の場合は倒産する事もリスクとしては考えられます。
倒産した場合、また再就職先を見つける事にはなりますので転職ですが、自分が原因ではないのでリスクとしてはさほどはありません。
この場合リスクとして感じるのは倒産するまでの労働環境や、給料の支払いです。
死に物狂いで倒産しない様に働くも、給料が出ないという事もリスクとしては出てきます。
法律的にどうかはわかりませんが、こういうケースもあるものとしてベンチャー企業への転職は考えると良いです。
業務の幅が決まっていないリスク
ベンチャー企業は人数が少ない企業であると、業務の幅が決まっていない場合ももちろんあります。
例えばですが、営業をしつつ自社サイトの作成を依頼されるなど違う職種の仕事を同時にやることがあります。
これもちょっと考えればわかりますが、人が居ないから自分たちでやるか、外注するかしかなく、外注しすぎるとお金がかかるのでできるだけ社内の人員で何とかしようとするからです。
転職で入った職種以外にも仕事をしなければならない可能性があることをリスクとして考えておかれるとよいと思います。
プレッシャー
どの会社でも、大企業でもベンチャー企業でも同じですが結果へのプレッシャーをかけられるリスクはあります。
当然、売上を上げないと会社存続の危機ですので。
他の会社との違いと言えば、ベンチャー企業は会社のトップと近い事です。
社長の意図がほぼダイレクトで届くので、それがプレッシャーになるかもしれません。
今大企業で働いている方であれば、社長と直に仕事のやりとりをする場面はないでしょうから、全然感覚が違うので注意が必要ですよ。
教育制度があいまい
大企業では研修期間があったり、座学で教えてもらったりなど人事が転職者に対して手厚く教育したのちにOJTになる手厚い会社がありますが、ベンチャー企業はそうではない会社が多いです。
すぐに戦力になってほしいので、OJTの場合もありますが、いきなり仕事を与えられて仕事をしながら覚えていくというケースがほとんどだと感じます。
教育している暇も有りませんし。
後の章でベンチャー企業で職業体験をした時の事をお話しますので、ここではこの辺で。
大企業からベンチャー企業へ転職する時に感じるギャップ
大企業とベンチャーでは違いが大きいです。
転職するときには、当然と思っていたこともできなくなるので、注意して下さい!
仕事環境
まず大企業からベンチャー企業に転職した時に感じるギャップですが、本当に当たり前に使えていた設備・機能がありません。
- 勤怠システム
- 旅費申請システムなどが無い
- コピー機がヤマダ電機で買えるもの
- マイクロソフトのオフィスソフト
- 共有ファイル・フォルダが無い
- デスクなどが無い
などなど、上げていけばきりがありません。
大企業に勤めていれば当たり前に揃っていたものですが、ベンチャーではほぼ自前で揃えているようなイメージなので、あまり期待はできません。
環境がガラッと変わる事は覚悟されておく方がよいですよ。
社長との距離感
ベンチャー企業は社長と近いので社長の距離がダイレクトです。
これまで、大企業だと社長→役員→部長→課長→課員と指示がどんどん具体化して仕事がしやすいようになります。
ですが、社長と直になるとこれが結構難しいです。
指示が具体化されないと、読み解かないといけませんので難しいですよ。
例えば、課長からだと「今月は○○件アポが目標」とされるものが社長からだと「この事業を成功させろ」などとかなり抽象度の高い目標を言われる事があります。
ですので、このあたりで苦労を感じる事もありますから注意してください。
なにをしたらいいかわからない
先ほどの指示が抽象的だから何をしたらいいかわからないという状態になることもがあります。
仕事を覚えるまでが大変です。
これまでの会社員生活と違い、社長の意図を推し量り仕事をすると時間がかかってしょうがないので、社長とのコミュニケーションが上手く回るように心がける事も大事です。
そういった積み重ねをして、仕事を覚えたら何とかなるので、入社したての時には辛いかもしれませんが、慣れてくればなんとかなりますよ。
ベンチャー企業を体験した僕の感想
僕がベンチャー企業を経験したのは特殊ですが転職前のインターンです。
転職活動をしていた時に知り合いの紹介で知り、興味を持ったのでインターンをさせていただきました。
ですが、この知り合いの紹介というのが落とし穴でした・・・
体験したのは小規模の人材会社
僕が体験したのは、未経験の業種である人材会社へ入社前に仕事を体験したいとお願いしてインターンをさせていただきました。
このような会社です。
- 社長1名(50代)
- 営業3名(20~30代)
- 店舗2名(僕&新卒)
事業をスタートされて数年、まだ軌道には乗っていない状態の会社でした。
業界は人材業界で転職エージェントの様な会社でした。
本当に小規模、そして店舗があることはおいておいて、そこにいきなり配属されて何もわからない僕と、新卒の子が1名だけです。
ビビりました。
OJT何てものは無く、即戦力を求められてビビる
事業の理念は共感して、仕事内容も聞いて体験させていただいたのですが、いきなり店舗へ行かされて即戦力として働きました。ビビりました。
人材業界のベンチャーの多くは企業と転職者に密着したエージェント事業で、人を入社させて初めて売上になります。
僕は転職者側のアドバイザー的なポジションでしたが、いきなり何も教育されないまま店舗にポンと新卒と2人。ビビります。
仕事内容はサラっと聞いて、あとはやっておけと言う感じ。
無茶な仕事もありました。
例えば、「企画書作って」と言われ、これまでメーカー営業だった僕は「企画書って何やねん?」と思いまたビビりました。
何を企画して何を売るねん!と。
理念と実態のギャップ
そのベンチャー企業は理念はとてもいい理念で、その理念が達成できれば本当に良いなと感じました。
ですが、インターンをしている間にそれを実現できるような体制やビジネスモデルでは無いことがわかりました。
例えばですが、人材業界でしたので「世の中に適材適所で理想を叶える転職を」という理念だったとすると、やっているのは「バイトの斡旋」という全く理念を叶えられそうにはなかったという事です。
「理念とやっている仕事が違うくない?」と感じてしまったわけです。
全てのベンチャー企業がそういうわけでは無いと思います。
ですが、ベンチャー企業に入るなら、理念と売上が上がっている事業や今後の展望をしっかりヒアリングするべきだと感じました。
理念とその仕事内容が反していないかを十分確認して入社されることをおすすめしますよ。
僕はベンチャー企業への入社はやめました
そういった経験でしたので、僕はベンチャー企業への入社は辞退させていただきました。
僕の経験では理念と仕事内容が全く違っていたので、辞退しました。
ベンチャー企業が全てがこうである事ではないので、特殊なケースなのかもしれません。
ですが、ベンチャー企業で僕と同じような経験をされないためにも、第三者の大手転職エージェントを経由して選考を進めて行く方が良いと感じますよ。
ベンチャーへ転職し後悔する人
正直なところ、ベンチャー企業への憧れだけを抱いて転職する人は後悔する可能性が高いです。
僕もそうでしたが、ベンチャー企業へいい面しか見えていないんですよね。
何か新しいことを生み出すってかっこいいじゃないですか、でもそれを達成するためには体も心もしんどい事をしなくてはならず、苦労があるんです。
それがどういうものなのかをしっかり認識せずに転職すると後悔する原因になるんですよ。
入社後に苦労するであろう事をリスクだと感じますし、リスクをとるという事は、苦労を受け入れられるか、どうかですね。
なので、憧れだけではなくリスクを受け入れられるかを考えてから転職されることをおすすめします。
労働環境や条件だけなら大企業の方が絶対いいですから。
悪くはない?ベンチャー企業でやっていく経験
ベンチャー企業は入社に覚悟はいりますがそこで得られる経験は非常に大きなものであると感じます。
ハイリスク・ハイリターンとはこのことかもしれませんね。
問題解決能力
ベンチャー企業で働くことで、いろんな事をやらなければならないですので様々な新しいことをしなくてはいけません。
決まりきった仕事が無いので、解決方法を自分で考えて対応する必要があります。
なので、問題解決能力が間違いなくつきます。
メンタル的に強くなる
新しい事や無理難題などが多いので、間違いなくストレスはかかります。
ですが、それを乗り越えることで精神的に強くなります。
いきなり大きな難題を乗り越えるのは難しい可能性もあります。メンタルは少しずつストレスを乗り越えて強くなるので。
ですが、全くストレスを感じないと人は強くはなりません。
これまで大企業で全くストレスを感じずに成長を感じられないと思っていらっしゃるなら、ベンチャー企業で全く環境を変えて自分を成長させる場に身を置くことも一つだと感じますよ。
まとめ
ベンチャー企業へ転職するときのリスクについてお伝えしました。
- 仕事環境が整っていない
- ルールや制度がしっかりしていない
- 給料が想像と異なる(低い)
- ハード
- 事業が上手くいかないリスク
- 業務の幅が決まっていないリスク
- プレッシャー
- 教育制度があいまい
大企業から転職するときには特にギャップを感じる事も大きいです。
憧れだけでベンチャー企業へ転職すると後悔することもありますので、リスクをしっかり考えた上で転職をすると良いですよ。