- 家を買ったら転勤になると言われる背景をお伝えします。
- 転勤は基本的に拒否できません。
- 転勤するか、転職を考えるかという選択になります。
家を買ったら転勤と言われるけれど、本当なんだろうか?
よく、サラリーマンは家を買ったら転勤になるという噂がまことしやかにささやかれますが、これは本当なのか気になりますよね。
僕の会社でもこの噂はもちろんあります。
転勤のある会社なら、どこでも言われる事なのではないかと思いますね。
では、実際に転勤になるケースはあるのか、それはどういった理由があるのかをお伝えしようと思います。
関連記事:転勤にメリットがない7つの理由。「嫌だから辞める」と思うのは自然です
家を買ったら転勤は本当?嫌がらせではない?
家を買ったら転勤になるというケースは実際にあります。
企業側の目線では、家を買った従業員は転勤させるためには都合がいいのです。
- 「家を買ったら転勤」はよくある
- 転勤になる理由
- 嫌がらせではない
「家を買ったら転勤」はよくある
まず結論からですが、家を買ったら転勤になるというケースはよくあります。
僕が知っているケースだけでもこういうパターンがありました。
- 新築マンションを建築中に購入したが、完成前に転勤
- マイホームを建築後、1年後に転勤
聞いただけで、ぞっとしてマイホームなんて買えないやんって思いました。
この記事をご覧になられているならお気持ちは近いと思います。
一生懸命建てた家があるのに会社都合で転勤になって住めなくなるのは理不尽ですよね。
ですが、現実的に家を買ったら転勤というケースがあり得ます。
特に、転勤の多い会社に入っている方は注意してください。虎視眈々と会社は転勤させるタイミングをうかがっているかもしれません。
転勤になる理由
では家を買ったら転勤になる理由ですが、簡単に言うと「住宅ローンの支払いがあるから転勤にしても会社を辞めないだろう」という理由です。
その根拠は住宅購入の際には住宅ローンを組んでいますから、辞めるとその住宅ローンを払えなくなる可能性があるためと会社は考えています。
人の立場を逆手にとったやり方で全然いい気分になりませんが、実際に会社を辞めると毎月の支払いができなくなるので辞められませんよね。
とはいっても、同じくらいの年収の会社に転職すればいいだけの話なので、もう今の時代にはそぐわない考え方であることは間違いないです。
嫌がらせではない
報復人事の様に、家を買ったら転勤というのは嫌がらせのように感じますが、そうではありません。
先ほどお伝えしたように、会社は従業員が辞めるリスクが減るので転勤させやすくなるだけです。
なので、「この人が気にくわないから家を買ったから嫌がらせしてやろう」という理由で転勤になることは考えづらいです。
仮に、嫌がらせが理由なら即刻その会社は辞めるべきだと考えます。
転勤を嫌がらせの様に行なうドラマもありましたが、世間一般ではよっぽどの事がない限りは仕事以外の理由で転勤にはなりません。
なので、嫌がらせで転勤になるのでは?などとは心配されないほうが良いですよ。
転勤になったら家はどうする?
では本当に転勤になった際に、マイホームがあり転勤するならどうしたらよいかをお伝えします。
- 空き家で維持
- 売る
- 貸す
空き家で維持
一番考えやすいのが、空き家にしてそのまま維持する事です。
ただ、家は誰も住まないと劣化が進みます。
空気の流れが無くなりカビやダニが繁殖しやすい環境になります。
それに給排水のところではU字が組み合わさって下水からの臭いや害虫の逆流を防いでいますが、それも蒸発してなくなって機能を果たさなくなります。
このように空き家になると家がどんどん悪くなるので定期的に帰る必要があるのです。
ですが、転勤していると場所が離れていますし家族も同行していると定期的に帰る事もままならないと思います。
それに住宅ローンの返済問題も発生します。
住んでいない家の住宅ローンを払い続けないといけません。
会社から補助が出る場合は良いですが、そうでないなら非常に負担になりますので注意が必要です。
売る
2つ目は転勤になった際にマイホームを売るという選択肢です。
マイホームに特にこだわりがなく、さらに売却してもプラスになる場合は売ってもいいかもしれませんね。
特にマンションの場合だと場所によっては価値が上り、買った時より高額で売れたケースなどもあります。
僕の先輩がマンションが購入時より高く売れたケースでした。
ご家族の価値観次第ですが、転勤になった次の場所がとても気に入って家を買うというケースもあります。
なので、高く売れるのであれば転勤を機に売却することも選択肢の一つです。
貸す
3つ目の方法としては人に貸すという方法です。
貸すことができるのはマンションに多いですね。
この方法だと転勤した際の住宅ローン問題もある程度は解決します。
転勤のたびにマンションを購入して大家デビューされた猛者もらいっしゃいますね、すごい!
それに人に住んでもらっていれば家の劣化も防ぐことができます。
なので、転勤になった場合は人に貸す事ができれば、いろいろ問題が解決できるのですね。
ですが、これらの問題があります。
- 住宅ローンの利用目的と変わるため、銀行から指摘される可能性
- 借主の退居までに時間がかかる
住宅ローン
マンションを買うときに借りる住宅ローンですが、自分で住むために借りるローンなので賃貸に出すとローンの目的が変わり銀行から指摘されます。
なので、賃貸に出される際には銀行にまず相談することが必要です。
そうしないと、銀行からローンの目的違いで一括返済を求められる可能性があります。
戻る時の借主の退居
転勤だといきなり元の勤務地に戻るという事も十分あります。
その際に、借主が住んでいる場合はいきなり立ち退いてもらうことができません。
事前に通告をして立ち退きしてもらう必要があるため、数か月時間がかかります。
ですが、転勤で戻ってくる際には時間的には1ヶ月ほどしか準備期間は有りません。
ですので、立ち退いてもらえないために立ち退きまでには賃貸に住むなどといった対応をすることもあります。
マイホームを理由に転勤拒否はできるのか?
マイホームがあるから転勤を拒否できるのか?という事についてお伝えしたいと思います。
残念ながら、基本的には転勤拒否は不可能です。
- マイホームを理由には拒否不可能
- 拒否する2つの方法
マイホームを理由には拒否不可能
マイホームがあることを理由に転勤を拒否することは基本的には不可能です。
今の日本の慣習的に、受け入れられる事はほとんどないと考えられます。
転勤のある総合職で入社している以上、ほとんどの会社に就業規則に会社の命令には従うように記載されています。
そうなってくると、正当な理由がない限りは転勤を拒否できません。
マイホームがあり転勤することについては、究極を言うと転勤で死にはしませんよね?
マイホームは個人の自由で購入したものなので、会社からすると家の購入は預かり知らないことなので責任は取らないのです。
家は自分の意思で購入したものです。
売る・貸す・空き家にするなどどうにか対処すると転勤することで誰かが生きて行けなくなる事にはならないのです。
このような理由で、マイホームがあることは拒否する正当な理由にはならないのです。
関連記事:もう辞めたい。望まない異動がつらく退職を決意した5人の実話
拒否する2つの方法
転勤拒否が認められるケースがある2つのケースをお伝えします。
- 家族の介護がある
- 育児ができない
といった事情があると、転勤を拒否できるケースがあります。
どちらも、自分が今居なくなると家族に大きく影響がでてしまうという理由で認められるケースも存在します。
僕の会社でも家族の介護を理由に転勤をまぬがれた方もいます。
確実に転勤にならないわけではありませんが、理由としては成り立つ理由です。
転勤と言われてどうしようもない状態だったら理由として使ってみられるのもありかと思います。
関連:転勤を拒否するための納得の断り方5選!正当な理由がないと絶対失敗するよ
転職もOK!だた購入前は住宅ローンの審査に注意
転勤をどうしても受け入れざるを得ない状態でしたら転職することも一つの選択肢です。
僕は転職しようと思って活動しています。
ただ、マイホーム購入前の場合だと注意が必要です。
- 転職すると住宅ローンが通らない
- マイホームの購入予定があるなら転職は購入後
転職すると住宅ローンが通らない
転職すると数年間は住宅ローンの審査が通らなくなるので家を購入することができなくなります。
僕が家を建てたいと思ってハウスメーカーやファイナンシャルプランナーに「転勤になったら転職するかも」と相談した時に言われました。
こちらは、国土交通省が発行している「民間住宅ローンの実態に関する調査」では勤続年数が融資を行う銀行が考慮する項目で90%以上の銀行が気にしています。
銀行も貸したお金が回収できないと意味が無いので、安定した収入がある人であることが貸付の条件にもなります。
その条件の一つが勤続○○年という部分にも該当してきて、転職してすぐはまず審査に通りません。
僕は今の会社に転職して5年目ですが、5年目にもなると審査は通りました。(僕のケースはですが)
ファイナンシャルプランナーさんから聞いた話では、住宅ローンの審査が通り、融資を受ける前に転職された方が居たそうで、その方は銀行から審査の時と融資が下りた時の所属会社が違うので指摘されて融資にストップがかかったそうです。
それだけ住宅ローンの審査に勤続年数は響いてきますので、転職してすぐは住宅ローンを組めません。
マイホームの購入予定があるなら転職は購入後
転職をしてすぐは住宅ローンの審査に通らないのでマイホームを購入されたい方は転職前に購入完了して、そこから転職することが良いですよ。
ハウスメーカー・ファイナンシャルプランナーどちらもそのように言われていました。
住宅ローンの支払いが開始されたからの転職は銀行も知った事ではありません。
個人の自由なので支払いができる年収の会社に転職されたら良いですよ。
年収が下がりすぎてしまうとローンの支払いができなくなるので注意です。
その収支バランスを考え、マイホーム購入後に転職される事をおすすめします。
転勤と言われる前に、転職の事前準備
転職は転勤と言われてから動いては少し遅いです。
ですので、事前準備をしておかれることを強くおすすめします。
- 転職活動は準備期間が大事!
- 転職エージェントを使う事が重要!
転職活動は準備期間が大事!
転職が少しでも視野に入っているなら、今すぐにでも準備を進められることをおすすめします。
- 書類の精度を上げられる
- 転職理由を練り上げられる
- 志望動機や面接対策を十分にできる
- 志望の業界、企業研究ができる
とこれらの理由があります。
履歴書・職務経歴書といった書類や転職理由などは何回も練り直して応募する会社に納得してもらえて「この人を採用したい」と思ってもらえる内容に仕上げる事が重要です。
精度を上げるには何度も見返して練り上げることが大事です。
何度も見直し、人に見てもらってようやく仕上がってきますので、時間はどうしても必要です。
企業に応募する段階まで入ると企業研究や面接の練習などでスケジュールも非常にタイトになります。
応募してから転職理由や書類を練り直していたら時間も全然足りないので、転職を少しでも考えておられるなら今から準備されることをおすすめします。
関連:転勤が多い事を転職理由にしても大丈夫?面接官に響く失敗しない退職理由の伝え方!
転職エージェントを使う事が重要!
事前準備をするためにも、転職エージェントを利用されることをおすすめします。
- 履歴書・職務経歴書の添削をしてくれる
- 面接対策をしてくれる
- 非公開求人を紹介してくれる
と一人で転職活動をするとできないような事が無料でできます。
転職理由や志望動機を第三者目線で見て意見をもらえるので、活用しない手はありません。
僕も転職するときには必ず利用します。
2~3社登録して、転職活動をすることをおすすめしますので、事前準備をすすめるためにも、まずは登録しましょう。
- リクルートエージェント
【公式】https://www.r-agent.com/
定番の転職エージェント!迷ったらまずはここに登録でOK
- マイナビエージェント
【公式】https://mynavi-agent.jp/
20代に信頼される転職エージェント№1。はじめての転職も安心
- doda
【公式】https://doda.jp/
6つの診断ツールで分析!自分の得意を見つけたい人はここ
- パソナキャリア
【公式】https://www.pasonacareer.jp/
希望と求人のマッチング力はピカイチ!寄り添ってもらいたい人はここ
まとめ
家を買ったら転勤になるという噂について、その理由を深堀してお伝えしました。
- 家を買ったら転勤になる可能性はあります。
- 空き家・貸す・売るという選択肢になる。
- マイホームを理由に転勤拒否はできない
- 転勤と言われる前に転職活動を進めることも重要。
家を買って転勤と言われたら最後、今の会社にいる以上は転勤する以外に選択肢はありません。
もちろん住宅ローンを組んで購入された家・マンションなので、こだわりがないわけないですよね。
なので、転勤の少ない業種・職種へ転職することも多くの人が取る選択肢です。
事前準備は今からやっていても早すぎる事はないので、転職エージェントに登録してすこしづつ進めていきましょう。